今の家に引っ越してきたとき、ご近所さんにチョコレートを持ってご挨拶にいきました。

すると一人暮らしのおじいさんは、すぐに家に招きいれてくれて、そこからおしゃべり。

その方はここで生まれ育って、結婚後、他の場所に住んでいたけれど、

また親の家に戻ってきて暮らしているので、この辺りの色々な昔の話しを教えてくれて、

困ったことがあったらなんでも言うようにと。

それからコロナになるまでは、ときどきお茶や食事に招待してくれていました。

他のご近所さんも後日、お茶に招待して下さり、美味しいタルトをいただきました。

ある時、一人暮らしのおじいちゃんが足を引きずっていたので、

どうしたのかと聞くと家の中で転んだとのこと。

なにかあればいつでも言ってくれるように伝えたのですが、

時々息子さんご夫婦がこられていただけで、ほぼ一人でいつも通り生活をされていました。

ベルギーも年配の方の一人暮らしが多いようですが、

皆さんできることは自分でされているようで、そのせいか元気な人が多い印象があります。

彼の両親も80代ですが、義母が家の階段で転んで腕を折ったときも、

子供たちの助けを借りることなく過ごしていました。

家の中の掃除はプロに頼んでいたようですが。

私は昔から祖父母や年配の人と関わることが多かったので、

ついつい先を見越して手助けをしようとしていましたが、

こちらに来て少し考えが変わりました。

年齢に関係なくその人が自分で出来ることには干渉せず、

いつでも手助けをできるようにしておくことが大事なのではないかと。

私も両親に対してついつい心配で、なんでも先走ってやってしまったり、

もう危ないから○○はしなくてもいいとか言ってしまっていました。

ケガや事故につながることであれば、それも必要だけれども、

全てを取り上げてしまうのは違うような気がしています。

いくつになっても、自分は必要とされている、役割があると思えてこそ

生きている実感もわくのだろう思うようになりました。

 

年配男性

 

投稿者プロフィール

橋本真弓
橋本真弓くれたけ心理相談室(ベルギー エノー支部)心理カウンセラー
ご自宅への訪問(ブリュッセル・その他地域)・オンラインカウンセリングを承っております。お気軽にお問合せ下さい。

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