先日のブログを書きながら20年以上前のことを思い出しました。
⇒夏の欧州旅行・出張
イギリスに留学中、夏休みに友人とヨーロッパを鉄道で旅行したとき
当時は今のように携帯もなく、インターネットを利用できるのは
駅や空港などの施設に限られていました。
ですので、電車の時刻表を調べるのは"Thomas Cook European Rail Timetable"
2013年8月刊をもって廃刊となったそうです。時代ですね。
友人と私はイギリスからパリに空路で入り、ベルギー、オランダ、ドイツを陸路で。
そしてドイツからオーストリアに行くはずが、着いた先がスロバキア。
途中のどこかでオーストリア行に乗り換えなければいけなかったのに
私たちは見過ごしてしまったのでした。
それに気がついたのは、ある時から車内の雰囲気がガラッと変わり、とある駅で列車が止まり、
鉄道旅行中に初めて銃を持ったパスポートコントロールが乗り込んできたから。
急いで車掌さんに確認に行くと、この列車はオーストリアには行かないと言われて目の前が真っ暗に。
でもとても親切な車掌さんで、日付が変わってから折り返しの列車が来るから
それに乗ればオーストリアに行けると教えてくれたので、私たちはスロバキアの駅で
その列車を待つことに。でも時間はもう夜の10時を過ぎ、そしてお金も持っていない私たち。
すると車掌さん達がうら若き乙女二人では、スロバキアの夜の街は危険だと心配をして、
私達を探しに来てくれました。彼らも折り返しの列車に乗務するから、
その時間まで一緒にいてくれるというのです。
この時ほど、人の優しさを有難く思ったことはありませんでした。
そして無事にオーストリアに着き、その後スイスの友人を訪ね
イタリアをすでに訪れている別の友人と合流。
私達が乗るのは、この時間のこの列車と指定して、
コモ駅で友人が乗ってくるのを待つという段取りでしたが
本当に合流できるのかとハラハラドキドキ。でも無事に合流。
今から考えると、よくあんなことをしたなと思います。
確かあのときは、その日泊まる宿は決めてあって、もし電車で合流できなかったら
宿で会うことにしていたように思います。
あの頃は今のように便利ではなかったけれど、その不便さにワクワク・ドキドキ。
本当に何ものにも代えがたい楽しい体験でした。
その時の友人とは子供たちが巣立ったら、また一緒に旅行しようと決めています。
楽しみはいくつあってもいいですものね。
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