昔から好んで観る映画は
単館上映のものが多く
小さな映画館でお客さんも
あまり多くなく
大画面を正面にみることができる席で
楽しんでいました。
ですので
梅田ロフトの地下にあった
テアトル梅田が9月末で閉館したと知り
とても寂しい気持ちです。
地下に続く階段のところから
なんだか特別な感じがして
いつもワクワクしていました。
一番多く映画館でみたものは
やはりフランス映画ですね。
でも一番印象に残っているのは
2006年のスイス映画
「マルタのやさしい刺繍」
原題:Die Herbstzeitlosen
スイスのトループ村に住む80歳の老婦人マルタは
夫に先立たれ生きる気力をなくしてただ毎日を過ごしていた。
でもある日、若い時に思い描いた夢を思い出し
その夢を実現させようとする物語
ちょうどこれからの人生を
どう生きるのかと迷っていたときでしたので
大いに勇気づけられましたし
当時は日本で暮らすことに息苦しさを感じていて
スイスかイギリスで暮らしたいと思っていたので
この映画をみて
どこにいても人と関わらずに生きることはできないし
それが気の合う人ばかりではないのだと気づきました。
そして、ではどうすればいいのだろうかと
考え始めるきっかけになった映画だったように思えます。
今の私はこの映画を
どんな風に感じるのでしょうね。
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