父が亡くなったあと
彼の本棚を整理しながら気がついたのは
親子であっても
知らないことがあるということ
父には父の人生があったこと
全部を知る必要はないけれど
当時の私は自分が正しいと思い込み
知ろうとしなかったのだと
歳を重ねた今なら
父の想いをもう少しくみ取ることが
できるような気がする
でも後悔しているわけじゃない
その時の私には
それが精一杯だったのだから
一緒に暮らしているから
血がつながっているから
分かり合えるとは限らない
やはり言葉にして
まずは互いに理解し合う努力をする
たとえその時は理解しあえなかったとしても
努力したことはきっと後悔しないはず
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