イギリス在住の方が
現地で知り合った英国人に
「鼻が高いですね」
「顔が小さいですね」という
言葉(褒め言葉として)を
英語で伝えたとき
相手の反応がとても微妙だった
と言うことを発信されていました。

その方は
You have a tall nose.
You have a small face.と
伝えたそうです。

英語の問題もありますが
それよりも
感覚の違いかもしれません。

日本人は往々にして
顔が大きい小さい
背が高い低い
太っている痩せているなど

体形や見た目について
日常的に話したりしますが
私が知る欧米諸国では
そういったことは
あまり話さないように思えます。

鼻の形にコンプレックスを
持っている人も多いと聞きますし
顔が小さいと褒めたつもりでも
顔の大きさと体の大きさの
バランスが合っていないというような
意味で捉える場合もあるようです。

こういったことを知ると
誰かを褒めるのも難しいなと
思ってしまいますね。

これは私が実践していることですが

誰かを褒めるときは
「その服、とても似合っているね」
「その髪型、ステキね」
「その靴、カッコいいですね」と言ったり

もし見た目や身体的なことを
褒めたいと思ったときは
具体的に伝えるようにしています。

20代のときだったと思いますが
「○○(芸能人)に似ているね」
と言われたことがありました。

見た目が似ているのか
雰囲気が似ているのか
話し方が似ているのか
あるいは
考え方が似ているのか

ただそれだけを言われたので
どう捉えたらいいのかが分からずに
「そうかな?」としか言えませんでした。
親しい人であれば
詳しく聞いてみることもできたのですが。

きっと良い意味で言ってくれたのだろうと思いますが
その時一瞬居心地の悪さを感じてしまったのです。
それは何かと言うと
私は私、他の誰でもないという気持ちが湧いたのです。
自我の強さが出ていますね(笑)

その経験があったせいなのか
私自身は○○に似てるねと
誰かに言うことはあまりありませんが

見た目も雰囲気も考え方も
素敵だなと思う女優さんがいて
その方を見るたびに
友人に似ているなと思っていました。

ある日
そのことを友人にこんな風に伝えました。

「もしかしたらあまり好きじゃないかも知れないけれど
私はあの女優さんをとても素敵な人だなと思っていて
見るたびにあなたに似てるなって思うの」

すると友人はとても喜んでくれました。
彼女は好き嫌いがはっきりしているので
こちらとしては褒め言葉として
言ったのですが
あんまり嬉しくないって
言われたことがあったので
このような伝え方をしてみました。

人は色々な感じ方捉え方をします。
相手を傷つけないようにと
気を遣い始めると
気軽に褒めることさえ
できなくなってしまいますが
伝え方、言い方を少し工夫することで
こちらの想いが伝わりやすくなるものですね。

もし相手に自分の真意が伝わらないと
悩んでいる方がいらっしゃったら
何かほかの伝え方や言い方はあるかなと
考えてみて
機会があれば
実践してみるのもいいですね。

 

投稿者プロフィール

橋本真弓
橋本真弓くれたけ心理相談室(ベルギー エノー支部)心理カウンセラー
ご自宅への訪問(ブリュッセル・その他地域)・オンラインカウンセリングを承っております。お気軽にお問合せ下さい。

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